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H・I 様 <嚥下機能低下 陳旧性脳梗塞>

ロイヤル病院 (2015.07.12)

Q:ご入院までの経緯を教えてください
それは2年半前の2013年2月の出来事からお話しなければなりません。その時期までは、ごく一般的な生活を送っていました。それが2月になって、急に胃から腸へ食べ物が流れなくなり、胃の出口が極端に狭くなっている病気で、急性期の医療機関に入院することとなり、この年の3月に胃を1/2切除する手術がおこなわれました。手術は無事に終わったのですが、病室で傷が癒えていない10日後に脳梗塞を発症してしまい、幸い軽かったのですが、後遺症として一部記憶喪失、口の周りに麻痺が残ってしまいました。4月に一旦退院して通院で経過を診ることになりましたが、9月頃から胃腸の調子が急に悪くなり、下痢、吐き気、食欲減退、味覚障害等の症状が出てきて、体力が弱り、10月には外や家の中でも転倒するようになり、顔を5針も縫うことがあったり、左肩を骨折することがあったりと再入院することになってしまいました。
入院後の11月には食欲も回復し、身体の後ろをつかんで歩けるまで回復したのですが、病室でトイレに1人で行こうとして転倒してしまい、悪いことに後頭部を打って脳内出血を起こしました。正式には、くも膜下出血となっていますが、浅い傷だったため大きな問題には至らなかったようです。しかしながら、それからは立って歩けなくなってしまいました。                                              
そんな状態であるにもかかわらず、入院期限があるとのことで、同年12月に別の病院に転院となり、リハビリを続けましたが、3ヶ月の期限が過ぎたから転院とのことで、それからは介護老人保健施設に入所し、誤嚥性肺炎で急性期の医療機関に再々入院、その後また他の病院に転院など1ヶ月前後で転々と病院回りをさせられ、2014年12月に貴院に転院した分を含めて、通算で病院7回、施設2回、合計9箇所の入院、入所をして参りました。                                             
Q:初めて来院された印象はいかがですか
最初1階に通されて感じた印象は、重厚な家具類、廊下や壁の色具合など、ホテルのような印象を受けました。そして次に気づいたことは、職員の方々は、どなたに会ってもにこやかにご挨拶をしていたことで、とても親しみを持てました。2階より上は病室だったので、やっと病院だな、という印象を受けましたが、各階とも整理が行き届いていて、好感を持てました。ここでも皆さんからにこやかに挨拶をしていただいて、こちらが恐縮してしまうほどでした。                                               

Q:当院を希望された決め手は何でしたか
最初から退院日が決められていないことが最大の決め手です。今まで追い出されるような体験をしてきたため、何故病院がそうせざるを得なかったのかは、政府の政策によることと知っていましたが、当事者には、とてもつらい出来事でした。退院日が決められていないことは、病院の体質に対する不信感を吹き飛ばすくらいうれしかったことを覚えています。                                               
またもう一つは、言語聴覚士の先生がいらっしゃることです。家内は脳梗塞後、嚥下障害を発症し、誤嚥の危険性が高いことを知っていましたから、嚥下障害に対するリハビリを期待しておりました。幸い今のところ、収まりつつありますが、時々熱を出すことがありますので、元に戻らないように神経を遣っています。食べる時には咳き込みが見られるので、夕食時には、私が食べさせたり、食べた方を注意深く見て、食べた方を研究し、家族としても見守っていきたいと思っています。                                               
Q:職員の印象はいかがですか?
私共に関係がある看護師さんをはじめその他の職員の方々は、いつも明るく笑顔で迎えてくれるし、患者にも優しく対応していただいています。また、私共に関係のない職員の方々も、会うと必ず会釈され、挨拶をしてくれます。好感の持てる家族的な雰囲気です。

Q:入院されてから変わった事はありますか?
まず変わった事の特筆すべき点は、栄養点滴がはずれて食事に切り替わったことです。点滴の箇所が腿の付け根で、かなり長期を考えての処置だと思っていましたので、諦めていましたが、いきなり食べることを始めて驚きました。毎日私の顔を見ると、お腹がすいたと訴えていますが、食欲が出てきたことに安堵しています。ただ、最近食事中や食後に咳や咳き込みがあるので、これは要注意でしょう。
 また、話す内容もしっかりしていて目力もついてきています。しかし、脳梗塞で失った記憶力の減退は相変わらずです。また、状況理解度が混乱していて、動けない現状でも、買い物やトイレに行けるような雰囲気で、これは今まではなかったことです。
                  
Q:今後の療養生活での不安や心配なことはありますか?
 この先、どれだけの入院生活が必要なのか、まずこの問題が頭に浮かびます。病状から分析すると、一番の心配は、嚥下障害の回復度合いです。嚥下による肺炎の危険性からいつ抜け出すことができるかが問題です。これが可能であれば車椅子に乗れるまでの体力づくりを、次の目標として掲げたいと思っています。また、親子3人が入院、という試練による経済的な問題もあり、何とかクリアできるように節制しながら進めていますが、今後も引き続き、何の障害も起こらないことを願っています。まず早く体調がよくなり、いつ退院できるようになるかが、最大の関心事です。

Q:当院へのご要望はありますか?
 どこの病院もそのような傾向はありましたが、今患者がどのような状態にあり、それに対し、どのような対応をしていただいているのか、わからないままで過ごしていることが多いように感じられます。無論、何か大事が
あった場合、都度ご報告をいただいていますが、たとえば日常の入院生活上で、体重の増減具合は?血液をサラサラにする薬とか今まで必須だった薬は飲んでいるのか?定期的に検査している各種測定の数字上の経過は?食事後の咳き込みは大丈夫か?など、患者の情報が入ってこないため、その都度聞くのも迷惑なので、心配ながらそっとしています。
 患者をお任せしている以上、その必要がないのかもしれませんが、身内として知りたいことがありますのでどこかにその情報を閲覧できるようにしていただけるとか、何か方法を考えていただければ大変助かります。


<インタビュアー後記>
今回のインタビューに於いては、ご要望事項についても率直にお伺いさせていただきました。関係者にて協議し、患者様、ご家族が安心して療養生活を過ごしていただけるように努めて参ります。





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